律
「これでバッチリだな」
唯
「でも よく寝てるね〜」
紬
きっとロミオ役で疲れてるのよ」
澪
「う〜ん・・・」
「おはよう」
紬・唯
「おはよう澪ちゃん」
澪
「おはよう みんな」
寝袋を開き
自分の手を見ると人人人も文字がいっぱい書かれていた
「あッ」
「うわ〜ッ!!」
律
「澪が ぶった〜!」
澪
「何だよ これはッ」
律
「澪が あがらないようにと思ってさ」
澪
「書きすぎだろッ」
律
「多い方が 効果ありそうじゃん」
唯
「生命線も太くしておきました」
澪
「ハグ」と人の字を書いて飲み込む
律
「よ〜し そろそろ行くか」
唯
「大丈夫だよ 澪ちゃん」
紬
「ちゃんと特訓もしたし」
澪
「そうだよな」
梓
「いつもどおりに やりましょう」
澪
「うん」
律
「よ〜し じゃ やるぞ〜!」 一同「お〜ッ!」
紬
「私たちのライブ!」一同「お〜ッ!」
梓
「最高のライブ!」一同「お〜ッ!」
唯
「終わったらケーキ!」紬・唯「お〜ッ!」 梓・律・澪「ぉー!んーっ!?」
けいおん部の衣装がTシャツにHTTのプリントだけで
さわ子センセイ手抜きかよと思ったが
幕が上がると歓声と拍手
唯がギターを落とす
「えへへ・・・すいませんねぇ」
客席全員が同じTシャツを着ていた!
「ん!?・・・」
「何これ」
梓
「みんな私たちと同じTシャツ着てる」
和
「さあ皆さん 盛大な拍手を!」
唯
「和ちゃん!?」
澪
「ちょっと和 何やってんだよ」
和
「何か なし崩しにだけど」
「澪ファンクラブ会長引き継いじゃったし」
唯
「じゃあじゃあ!」
梓
「みんなが着てるTシャツは?」
和
「落ち着いて」
そでを指差す和
「Tシャツは山中先生が用意してくれてライブ前に一緒にみんなに配ったのよ」
唯
「さわちゃん ありがと〜!」
梓
「ありがとうございますッ」
中島
「先生 ありがとう〜」
飯田
「ありがとう〜!」
カッコイイー
さわ子センセイ
「これよ これッ」
唯(涙声で)
「え〜 放課後ティータイムです」
「えっと・・・」
中島
「頑張れ 唯」
飯田
「頑張れ〜!」
唯
「みんな ありがとう〜」
「私たちの方が みんなにいろいろしてもらっちゃって」
「何だか 涙が出そうでしゅ」
律
「もう泣いてるじゃね〜か」
太田
「唯〜!」
鼻をすする唯
中島
「部長ナイス!」
律
「えっへん」
野島
「澪も何か言って」
澪
「あ ありがとう・・・」
キャーワー
唯
「それじゃあ 1曲目 いきます」
「ごはんは おかず」!
近田
「何だそれ〜」
唯
「ではでは 聴いてください」
「じゃ いくよ」
律
「ワン ツー スリー フォー」
♪〜
♪〜ごはんは すごいよなんでもあうよ ホカホカ
♪〜ラーメンに うどんにお好み焼き これこれ
♪〜炭水化物と 炭水化物の
♪〜ゆめの♪〜ゆめの
♪〜コラボレーション♪〜アツアツ ホカホカ
♪〜ごはんは すごいよないとこまるよ
♪〜むしろ ごはんが おかずだよ
♪〜関西人なら やっぱりお好み焼きアンド ごはん
♪〜でも私 関西人じゃないんです
♪〜どないやねん
アーハッハハハ
♪〜いち、 に、 さん、 し、 GOHAN!
♪〜いち、 に、 さん、 し、 GOHAN!
♪〜ごはんは すごいよないと困るよ
♪〜むしろ ごはんが おかずだよ
♪〜関西人なら やっぱりお好み焼きアンド ごはん
♪〜私、 前世は関西人!
ドナイヤネン!
♪〜いち、 に、 さん、 し、・・・
♪〜いち、 に、 さん、 し、オ!オイ
♪〜いち、 に、 さん、 し、 GOHAN!
♪〜いち、 に、 さん、 し、 GOHAN!
歓声と拍手
いいぞ〜!
唯
「え〜 ”ごはんは おかず”でした」
「改めまして放課後ティータイムです」
「私たち3年生のメンバーはみんな同じクラスなんですけど」
「昨日は演劇をやってて大変だったんですよ」
「澪ちゃんのロミオ見てくれました?」
「かっこよかったですよね」
キャーワー
「澪ちゃん 何かやってよ」
澪
「何を?」
唯
「何かロミオのセリフ」
澪
「ひッ バカ!」
「そんなの できるわけないだろ」
唯
「え〜」
律
「いいじゃん まだ覚えてるだろ?」
澪
「律までッ」
キャーワー
澪
「ああ 美しいジュリエット」
「君を 一人で死に神のところに行かせはしない」
キャーワー
唯
「あッ それで律ちゃんがジュリエットだったんですよ」
律
「私に振るか!?」
唯
「律ちゃんも ひと言どうぞ」
律
「私はもう忘れちゃった〜」
澪
「自分だけずるいぞ 律!」
律
「わかったよ」
唯
「律ちゃん どうぞ前へ」
パチパチパチ
律
「ロミオあなたは どうしてロミオなの?」
ワーキャー
中島
「律 かわいい〜」
「律〜!」
律
「どうも どうも」
唯
「ありがとう ご両人」
「ちなみに私は ”木G”でした」
「ずっと動いちゃ駄目って言われてたんだけど」
「途中くしゃみしそうになっちゃって」
「でも 「自分は木だ 木だ」って言い聞かせてたら」
「止まったんですよ〜」
「でね シーンが変わるときはこう ササササ〜ッ・・・」
ガシャ!ギャラーン♪
唯
「ごめん あずにゃん」
梓
「もう・・・ 大丈夫ですか?」
唯
「梓ちゃんのクラスは何やってらっしゃったの?」
梓
「喫茶店です」
「いいから次 いってください」
唯
「あッ ハイハイでは 次の曲いきましょう」
「あッ ロミオとジュリエットはムギちゃ・・・琴吹さんが」
「シナリオを書きました」
純
「何かもう グダグダ・・・」
唯
「次って どの曲だっけ?」
律
「だから どっかにメモを貼っとけって言っただろ」
唯
「どこかになくしちゃったみたいで・・・」
澪
「落としたのか?」
唯
「ポケットに入れたと思ったんだけど」
紬
「あ!さっきTシャツに着替えたから・・・」
唯
「あッ そうか!ええ〜 え〜と・・・」
アハハハハ
憂
「頑張れお姉ちゃん!」
何曲目かが終わり
唯
「ありがとうございま〜す」
「じゃあ この辺でメンバー紹介いってみたいと思います」
「まずは顧問の さわちゃんです」
さわ子センセイ
「何で私!?」
澪
「山中先生だ 山中先生」
唯
「あッ 山中先生です山中さわちゃん先生」
アハハハ
澪
「”さわちゃん”は駄目だって」
唯
「あッ」
「山中先生はいつも優しくしてくれて」
「私たちの部活を応援してくれています」
さわ子センセイ
「みんな 輝いてるわよ!」
唯
「ありがとうございます!」
「続いて ベースは澪ちゃんです」
キャーワー パチパチパチ
「昨日は 私たちのクラスの劇でロミオ役だったんだけど」
律
「それは さっき言った」
唯
「うッ・・・」
澪
「こんにちは 今日は私たちのライブを聴いてくださいまして」
「ありがとうございます私 ここにいるみんなと一緒にバンドをやってこれて・・・」
「最高です!」
ワーキャーワー
唯
「澪ちゃんにはファンクラブもあるんです」
「入りたい人は そこにいる和ちゃんに言ってください」
「和ちゃんは私の幼なじみなんですけど」
「生徒会長で 物知りで 頭がよくてちょっと唯・・・」
和
「チョッと唯」
ワー
「あ!ッ」
唯
「和ちゃんも ひと言どうぞ!」
和
「何でよ早く次いきなさい 次」
唯
「え〜」
「じゃあ 次はキーボードのムギちゃんです」
紬
「皆さん こんにちは」
「私たちの演奏を聴いてくださいまして」
「ありがとうございます!」
中島たち
「せーの!ムギ〜!」
紬
「ありがとう〜!バンドって すごく楽しいです」
「今も すっごく楽しいです!」
唯
「ムギちゃん 落ち着いて」
「ムギちゃんが いれてくれるお茶はとってもおいしくて」
「いつも楽しみなんですよ」
ワタシモノミタイ!
紬
「いつでも部室にお越しください大歓迎ですから」
唯
「部室には トンちゃんもいるのでぜひ会いにきてください」
トンチャンテ?
唯
「あ〜 トンちゃんはね」
「スッポンモドキってカメなんですけど」
「鼻がブタみたいでかわいいんですよ〜」
「ねッ あずにゃん」
梓
「えッ あ・・・はい」
唯
「ギターの あずにゃんです」
梓
「私ですか? あッ・・・」
ガシャピーン
「すいません」
唯
「大丈夫?」
梓
「大丈夫です すいません」
「えっと・・・中野梓ですよろしくお願いします」
アズサ〜!アズチャン!
唯
「あずにゃんは 2年生なんだけどギターが すっごくうまくて」
「私も教えてもらってますあずにゃん ありがとね」
梓
「あ・・・ありがとうございます」
唯
「次にドラムの律ちゃんです」
「我がけいおん部の部長です!」
律
「え〜 皆さん 今日はけいおん部のライブを聴いてくださいまして」
「ありがとうございます」
太田
「よッ 律ちゃん!」
中島
「緊張してんじゃないよ」
律
「それでは次の曲で〜す」
唯
「え!?」
飯田
「短ッ」
唯
「いいの?」
律
「いいよ」
唯
「う〜 まあいいやというわけで 次の曲です」
澪
「オイ自分の紹介してないぞ」
唯
「そうだった」
紬
「最後にギターの唯ちゃんです」
憂
「お姉ちゃんだよ」
律
「唯は見た目のまま のんびりしててすっとぼけてるけど」
紬
「いつも全力で 一生懸命で」
澪
「周りのみんなにもエネルギーをくれて」
梓
「とっても頼れる先輩です」
唯
「おおッ どうした 何があった?」
律
「ほれ 早く次いけよ」
憂
「お姉ちゃ〜ん!」
唯
「おお 憂〜!」
憂
「今 目が合ったよ!」
純
「そりゃ 合うだろうよ」
中島
「唯〜!」
ホウカゴティータイム
近田
「放課後ティータイム!」
ワーワーパチパチパチ
唯
「それでは 次が最後の曲です」
え〜 もっとやって〜!
「もっと演奏してたいんだけど…時間が きちゃいました」
中島
「よかったよ」
太田・飯田
「放課後〜!」
佐野
「ティータイムまで言ってあげてよ」
w
唯
「今日は ありがとうございました」
「山中先生 Tシャツありがとう!」
「和ちゃん いつもありがとう!」
「憂 純ちゃん ありがとう!」
「クラスのみんなも ありがとう!」
唯〜!最高!
「トンちゃん ありがとう!部室 ありがとう!」
「ギー太 ありがとう みんなみんな本当にありがとう!」
ワーキャーホッホウ!
「放課後ティータイムはいつまでも… いつまでも」
「放課後ですッ!」
はッ?
意味不キター!
「それでは最後の曲 聴いてください」
「U&I」!
♪〜
♪〜キミがいないとなんにも できないよ
♪〜キミのごはんが食べたいよ
♪〜もしキミが帰ってきたらとびっきりの笑顔で
♪〜抱きつくよ
♪〜キミがいないと謝れないよ
♪〜キミの声が聞きたいよ
♪〜キミの笑顔が見れれば
♪〜それだけで いいんだよ
♪〜キミが そばにいるだけで
♪〜いつも勇気もらってた
♪〜いつまででも一緒にいたい
♪〜この気持ちを伝えたいよ
♪〜晴の日にも 雨の日も
♪〜キミは そばにいてくれた
♪〜目を閉じれば キミの笑顔輝いてる
♪〜♪〜♪〜♪〜
♪〜♪〜
♪〜
けいおん部室に戻ってきた5人は壁際に座り
唯
「大成功・・・だよね」
澪
「何か あっという間だったけどな」
紬
「ちゃんと演奏できてたか全然覚えてないわ」
律
「てゆ〜か Tシャツのサプライズでいきなり吹っ飛んだ」
梓
「私もです もう何が何だか」
唯
「でも・・・すっごく楽しかったよね」
澪
「今までで最高のライブだったな」
律
「みんなの演奏もバッチリ合ってたし」
唯
「合ってた 合ってた!」
律
「ギー太も喜んでるんじゃないか?」
唯
「うん! エリザベスもね」
澪
「エリザベス〜ッ」
梓
「私の むったんだって!」
律
「梓のギターは むったんていうのか?」
梓
「ムスタングだから むったんです」
ウフフフフ…
唯
「ねえねえ この後 何する?」
梓
「とりあえずケーキが食べたいです!」
律
「部費ならあるぞ」
紬
「駄目よ 私 持ってきてるもん」
唯
「やった! じゃそれ食べてから次のこと考えよう」
澪
「次は クリスマスパーティーだよな」
紬
「その次は お正月ね」
梓
「初詣でに行きましょう!」
澪
「それから 次の新歓ライブか」
律
「また学校に泊まり込んじゃおっか」
唯
「今度は さわちゃんも誘おうよ」
梓
「いいですね それ!」
律
「夏になっても クーラーあるし」
紬
「合宿もあるし」
唯
「楽しみだね〜 その次は・・・」
梓
「え〜っと その次はですね」
律
「て 次は ないない」
唯
「来年の学園祭はもっともっと うまくなってるよ」
律
「お前 留年する気か?高校でやる学園祭は もうないの」
唯
「そっか〜 それは残念だね・・・」
紬
「やだやだ〜」
梓
「ムギ先輩 わがまま言わないで」
「唯先輩も 子どもみたいに泣かないでください」
唯
「これは汗だよ」;;
律
「み〜お〜 リコピーン」
澪
「律だって 泣いてるくせに」
律
「私のも汗だッ」
律・澪
「アハハハハハ」
梓
「ほら ムギ先輩も」
紬
「梓ちゃん」
梓
「はい」
紬
「梓ちゃん ありがとね・・・」
梓
「はい」
(紬が泣きじゃくる)
「ムギ先輩大丈夫ですから 落ち着いて」
澪
「よかったよなホントに よかったよな」
紬
「うんッ とってもよかった」
梓
「皆さんと演奏できて 幸せです」
唯
「みんな〜ッ!!」
待て 唯 鼻水 鼻水ッムギちゃん!
ああ〜ッ 鼻水〜ッ
(泣き笑いするメンバーたち)
和
「唯たちすっごく驚いてましたね」
さわ子センセイ
「うふッ ドッキリTシャツ作戦大成功 これで・・・」
胴上げを夢見るさわ子だったが・・・
「みんな〜 お疲れさま〜!」
「あら?」
みんな泣き疲れて寝ちゃってた
和
「幸せそうな顔」
なんだか演奏は唯のリサイタルみたいだったけど
まさかけいおんでホロっとくるとは思わなかったぞ!
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