梓は1人家でスイカバーをかじりながらメールを打っていた
残暑お見舞い申し上げ
ます
夏休みも半分を過ぎま
したが先輩方はいかが
お過ごしで
梓
「んーなんか堅苦しい・・・」
ピッピ!
トンちゃんは今日も元
気です
今朝はいつもの餌5粒
のほかにきゅうりのス
ライスを
梓
「いやトンちゃんの事をそんなに詳しく報告してもなぁ」
ピッピ!
勉強ははかどっているでしょうか?
梓
「いや明らかにはかどっていない先輩が約一名・・・」
チャラララララン♪
梓
「!」
「唯先輩からだ」
FROM 唯センパイ
SUB


あずちゃん元気〜?

夏休みの間、トンちゃん
を預かってくれてありが
とう!
私たちは今図書館で
勉強中だよ〜〜


梓
「先にお見舞いされたぁ!」
「しかも勉強はかどってる」
*いや唯はどうだろうかw
「やっぱりみんな勉強忙しいんだなぁ」
「紬センパイはフィンランドだし」
高校生活最後の夏
悔いの無いようガンバッテください
ピッピ
梓
「ふぅ〜」
「なんか詰まんない」
「いーもん私はイッパイ遊ぶもん!」
暇を持て余した梓はスイカを持って
憂の所に遊びに来た
梓
「唯センパイは?」
憂
「図書館から帰ってきてお昼ごはん食べた後また勉強中」
梓
「へぇ〜唯センパイもやる時はやるんだ」
ジャラジャンジャラジャラッジャー♪
「ん!?やってない・・・」
憂
「あれ?休憩中かなぁ〜」
「それじゃあスイカ持っててあげよう」
スイカを切る憂
半分のスイカをおぜんに乗せる
梓
「え!?このまま?」
憂
「うん、半分に切ったスイカの種のない真ん中の部分だけを」
「スプーンですくって食べる事がおねぇちゃんの夢だったの」
*些細な事も姉の夢を叶えてあげる優しい出来た妹だ!
唯
「おねぇちゃーん」
「梓ちゃんがスイカ持ってきてくれたよココ置いておくね」
「ドアの前に置いてきた」
ジャラッジャジャラジャラジャジャラジャラッジャー♪
梓
「ん!?」
「曲調変わった?」
憂
「おねえちゃん喜んでるみたい」
梓
「ギター弾きながら食べてるって事?」
憂
「お昼もこんな感じだったんだよ」
梓
「え!お昼?」
おかもちにザルそばのザルが入っていた
「ザルそばだったんだ」
憂
「でもおそばだけだと夏バテしちゃうから」
「天ザルにしたの」
梓
「!!」
「てんぷら!スイカ!」
「食べちゃだめぇ!」
憂
「食べ合わせ?」
梓
「唯センパイ」
ジャンガラジャラジャラズンジャラジャラジャラ♪
「ウワァ〜」
「そんなぁ〜」
「っハ!」
目を覚ました梓
メールを打ち終わって寝てしまったようだ
梓
「夢・・・」
ピンポーン!
「ハーイ」
玄関に来ると憂いが入ってきた
憂
「こんにちは」
梓
「入って入って」
「ごめんごめんチョッと寝ちゃってて」
憂
「だれ?」
梓
「家まで来てソレはないでしょ」
憂
「ごめん一瞬ホント分かんなかった」
前回の夏フェスですっかり日焼けして黒くなった梓
梓
「もぉ〜」
「ふぁ〜」
憂
「眠そうだねぇ」
梓
「昨日テレビ見てたらついつい遅くなっちゃって」
「だから今日は朝から眠くて眠くて」
「ふわぁ〜」
憂
「休みだとついダラダラしちゃうよねぇ」
梓
「これからどうしよっか?」
憂
「ん〜」
「純ちゃんも誘ってどっか遊びに行かない?」
梓
「でもジャズ研の練習が夏休みもあるって言ってなかったっけ?」
憂
「それじゃあ差し入れ持っていこっか」
学校に来た憂と梓
*ん!チョッと待てなんで2人とも制服なんだ?
*これも夢か?しかもスカートの長さが全然違うしぁやしぃ
ジャズ研は練習していないようだった
憂
「いないみたいだねぇ」
梓
「ジャズ研もお盆はお休みかぁ」
「ソリャそうだよねぇ」
「あ!あのさぁせっかくだからウチの部室で食べない」
憂
「え!いいの?」
梓
「たべよたべよ」
「でもカギもらわないと」
「誰かセンセイいるかな?」
職員室に行くと
さわ子センセイがなぜか1人いる
梓
「失礼します」
さわ子
「あら誰?」
梓
「センセイは夏フェス一緒だったでしょ!」
さわ子
「いやぁねぇジョークよ」
「それよりどうしたの?」
梓
「ジャズ研に差し入れ持ってきたんですけど誰もいなくて」
さわ子
「お盆だからねぇ」
「先生達もみんな実家に帰ったり旅行に行っていないから」
「私がこの時期の当直」
「おかげで仕事はかどるはかどる」
梓
「そうですか・・・」
「それでウチの部室の鍵を借りに来たんですけど」
「!?ん」
憂
「よかったら」
とさくらんぼのゼリーを差し出す
さわ子
「あらあら悪いわね」
憂
「いえいつも姉がお世話になってますから」
さわ子
「いえいえこちらこそ」
「何時も部室で一緒にダラダラさせてもらって」
憂
「最近おねぇちゃん・・・」
梓
「出来た妹だ」
*ん!?さわ子センセイの台詞に違和感がある
けいおん部 部室に来た梓と憂
梓
「純からメールきた?」
憂
「まだぁ」
「どうしてるのかなぁ」
「もうどっか遊びに行っちゃってるのかも」
「桃と梅どっちがい〜い?」
梓
「梅」
憂
「はい」
梓
「ありがと」
パリパリ
梓&憂
「ハグ」
憂
「なんかぬるくなっちゃてる」
梓
「ねぇ」
2人ともゼリーを食べ終わり
机に顔をつけて休んでいた
憂
「しずか」
梓
「もし他に部員がいれば」
「今ごろ私も・・・」
憂
「ねぇねぇ」
「この後 映画観に行かない?」
梓
「いいかも」
「夏っぽくホラー映画とか」
映画館で映画を観ていると
澪らしい人物が梓と憂の前の席に座る
梓
「澪センパイ!?」
「そっか澪センパイは怖がりを克服するために」
「1人でホラー映画を観て特訓してるんだぁ」
「もう既に怖いんですけど」
「でも大丈夫なのかな澪センパイ」
絶叫シーンになって
「ッハ!」
しかし澪らしき人物は動じていない
「凄い澪センパイ」
「特訓の成果?」
「でもこの流れだとたぶん次のシーンはホラー映画のお約束的」
「ものすごく怖いシーン」
絶叫シーンになって
「わぁー!」
憂と梓はスクリーンから目をそむけてしまった
「そんなこんな怖いシーン平気なんて」
「可能性があるとしたら人違い・・・じゃないとすれば・・・」
と澪らしき人物を覗き込む梓
白目をむいている澪?
「気絶!?」
「ヤッパリなんかおかしいと思った」
プルルルプルルル
「!?」
「澪センパイの携帯?」
「上映中は電源をオフにって言ってたのに・・・」
「センパーイ」
「ッハ!」
けいおん部の部室で目が覚める梓
憂の携帯がマナーモードでブルブルしてた
「憂!携帯!」
憂
「ん?寝ちゃってた」
「あ!純ちゃんからだ」
やっぱり田舎は退屈

何もないよ〜〜〜〜〜!!
「やっぱりお盆は休みで田舎のおばあちゃんの家に来てるって」
「さびしいねぇ純ちゃんいないと」
梓
「うん」
純に返事のメールを書く憂
帰ったらイッパイイッパイ
遊ぼうね!
映画を観に来た梓と憂
憂
「梓ちゃんコレ観たいんだっけ?」
シザーダンディーのポスターを指差す
梓
「いややっぱりホラーは止めてコッチにしよ」
とフランダースの犬風の映画を指差す
憂
「でもコレだと次の回までだいぶ時間あるよ」
梓
「じゃあ」
「どっかで時間つぶそっか」
憂
「うん」
商店街を歩きながら
梓
「そういえばまだ残暑見舞いのメール出してなかった」
「ポストカードかぁ」
「でも夏フェスでイッパイ使っちゃったから今月ピンチなんだよねぇ」
コンビニで立ち読みしながら
梓
「やっぱアルバイトとかした方がいいのかなぁ」
「純が帰ってきたらまた遊ばなきゃだし」
憂
「これなんかどう?」
と本を差し出す
梓
「これ安すぎない」
憂
「じゃあコレは?」
梓
「日給1万5000円て怪しすぎる」
憂
「んー」
「じゃあアレは!」
急募 福引アシスタント
とコンビニの壁に貼られていた
梓
「ん!?」
「福引アシスタント?」
憂
「じゃあ見にいこっか」
福引のアルバイトをする梓と憂
憂
「7等ポケットティッシュです」
憂&梓
「ありがとうございました」
梓
「あと残っているのは一等のフィンランド旅行と七等のポケットティッシュ」
「という事はこの中には赤い玉と金色の玉1つづつ」
紬
「お願いしまーす」
梓
「紬センパイ!フィンランドに行ってたんじゃ?」
紬
「ええ」
「でもどうしても商店街の福引がしたくて1日早く帰ってきたの」
「わたしこのガラガラを回してポケットティッシュをもらうのが夢だったから」
*そんなバカな夢ですなコレw
梓
「神様どうかココは空気を読んで紬センパイにポケットティッシュを」
紬
「えい!」
憂
「7等ポケットティッシュです」
紬
「やったー!」
梓
「良かったぁでもという事はこの中に残っているのはフィンランドの旅」
憂
「梓ちゃんもやってみれば」
紬
「抽選券もあるし」
梓
「はい」
ガラガラ
コロコロー
「えい」
「やったー!」
憂
「大当たりー!」
カラン!カラン!
梓
「ままってコレってひょっとして夢じゃ」
「憂 紬センパイちょっとほっぺたつねってください」
憂
「これでいい?」
梓
「うん」
憂&紬
「せーの!」
梓
「いはくはい」
紬
「夢でもいいじゃない」
憂
「フィンランド行けるんだよ」
カラン!カラン!カラン!
「梓ちゃんおめでとーおめでとーおめでとー」
映画の台詞
「テトー!テトー!」
「っハ!」
目が覚める梓
「行く前に目が覚めた・・・」
同時に映画が終わる
「しかも映画観てなかった・・・」
とAパートは夢落ちだけど面白い話だった
と思いきやBパートも最初の方は夢でめちゃくちゃだったw
プールから戻った梓、憂、純は
図書館から戻った唯、澪、律、紬と合流し夏祭りへ
夏祭りで焼きそばを食べるためにフィンランドから
1日早く帰国した紬には少し違和感があったが今回は夢ではなったみたいだ
だが梓は唯、澪、律、紬と楽しむ夏祭りがまるで夢のように感じた
夏祭りから帰り
梓は入浴中に来年は1人になってしまう現実に気がついたが
「学際のライブを成功させるだもん」と意気込んだ
落ちは
唯が夏祭りから帰ると
昼の残りの天ぷらをつまんだ後に梓から電話がかかる
唯
「もしもしあずにゃん」
「どしたの?」
「え!?なにを?」
「手紙?ハガキ?きてないよ」
「あ!これかなぁ?」
一 緒 に 食 べ ち ゃ ダ メ で す よ 。 | × か き 氷 と 天 プ ラ は 食 べ 合 わ せ が 悪 い の で | × う な ぎ と 梅 干 し | × ス イ カ と 天 プ ラ |
「かき氷と天プラは食べ合わせが悪いので」
「一緒に食べちゃ・・・」
「ぁ・・・ぁぅ・・・」
「あずにゃんどうしよ・・・」
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次回
「夏期講習!」
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